自分らしい生き方ができている人はしあわせな人です。
自分らしい生き方ができている人は、不要なことによる思い煩いが少なくなります。
主体的かつ自律的にモノゴトを判断し、選択できるようになります。
必要以上に他者の目を気にせずに、発言したり行動できるようになります。
自分らしい生き方は、心の健やかさに大きな影響をもたらします。
それでは、自分らしく生きていくためには、どのようなことを意識すればよいのでしょうか?
そのためには、次に挙げる二つの心得が重要だと考えられます。
一つ目の心得は、「自分らしさの要素」を言語化して理解しておくことです。
そうすることで、自分らしい生き方ができているのかどうかが自己評価できるようになります。
「自分らしさの要素」があいまいな場合は、周囲の意見などに自分が流されているような感覚に陥ったりします。
しかし、「自分らしさの要素」が明らかになっていると、周囲の流れに沿うのか、それとも独自の道を進んで行くのかなどの判断がしやすくなります。
その結果、周囲と協調しながらも、自分らしさを保つことが可能になります。
「自分らしさの要素」を明らかにするためには、次のシンプルな問いを深く考えてみるのが役立ちます。
「自分らしさとは、どういうことですか?」
この問に対する回答を、思いつく限りできるだけ多く書き出してみてください。
その後、書き出した答えの中から、特に自分が大事にしたいと思うものを選び出してください。
こうすると「自分らしさの要素」が明らかになり、自分軸が定まるためブレることが
少なくなるでしょう。
ただし、「自分らしさの要素」は、ずっと固定されるものではなく、自己成長に伴って
変化がみられるということを覚えておくことが肝要です。
ですから、時々見直して自分軸を整えるようにしたいものです。
二つ目の心得は、自己評価する際には、相対評価ではなく、絶対評価を意識することです。
人は、自分を評価する際に周囲と比べて自分の位置を確認する傾向を持っています。
こうした傾向を心理学では、社会的比較と呼んでいます。
しかし、「自分らしさ」は、他者と比べる相対評価で判断することができません。
「自分らしさ」を自己評価する際には、自ら設定した要素に基づいて絶対評価を試みることが肝要といえます。
そうすることで、自己評価しやすくなり、自律性や自己効力感などを向上させることが
できるでしょう。
自分らしく生きるための二つの心得があります。
一つは、「自分らしさの要素」を明らかにしておくこと。
もう一つは、「自分らしさの要素」に基づいて絶対評価を意識することです。
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